以外と知られていないことですが、歯周病といくつかの全身疾患は深く関わっているとされています。
定期的に歯科医院にメンテナンスに通うことは、口腔内の健康だけではなく、そういった全身疾患を予防するための一端ともなります。
【心臓血管系疾患】
歯周病の一つである歯周炎の方は、健康な人の2~3.5倍も心筋梗塞などの心臓血管系疾患を発症しやすいと報告されています。
歯周炎で生み出された炎症物質の一つであるサイトカインが血液中を流れ、心臓血管に波及すると考えられています。つまり、歯周炎のひどい人ほどサイトカインの産出量が多いので、それだけリスクが高くなるのです。
【糖尿病】
糖尿病を患っている方は、そうでない方と比較して3倍も歯周病になる確率が高くなると言われています。また、一度歯周炎になるとその毒素が血中に入り、インスリンの働きを抑制して、糖尿病を悪化させるとも言われています。
【消化器系疾患】
歯周病により、しっかりと噛めなくなり、食べ物を細かく咀嚼できなくなることで、胃腸障害を起こしやすくなると言われています。