予防歯科

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歯科検診で分かる!虫歯になりやすい人の特徴は?なぜ虫歯になるの?

虫歯はどうしてなるの?

ご飯を食べると食べかすが歯の表面に付きます。

そこに口の中にいる常在菌や細菌が増殖してプラーク(歯垢)になります。

プラークは食後8時間後くらいに形成され、1㎎中に1億くらいの細菌がいて

歯に定着し、糖質を代謝して酸を産生します。

その酸により歯は溶かされ、虫歯になってしまうのです。

虫歯の原因のプラーク=細菌の塊ということですね。

 

虫歯になりやすい食べ物・飲み物

口の中は通常6.9phくらいです。

歯の表面を覆っている1番かたい組織であるエナメル質は5.5phで溶けだし、

エナメル質の内側にある象牙質は6.0~6.5phで溶けだしてしまいます。

では具体的に虫歯になりやすい食べ物とはどんなものなのでしょう?

最初に思い浮かぶのは”砂糖がたくさん入っているもの”ではないでしょうか?

もちろん、砂糖は歯を溶かし虫歯を引き起こす一番危ない食べ物ですが、

その他にも虫歯になりやすい食べ物はたくさんあるのです。

 

 

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例えば、ご飯・パンやイモ類は食べると唾液中にあるアミラーゼという消化酵素により、ブドウ糖とという発酵性糖質になります。

果糖(フルーツ、特にオレンジ系)もリスクのある食品です。

砂糖が入っていないものでも、分解され糖質になるものは歯を溶かしてしまうのです。

また、すっぱいものはどれも酸性なので歯を溶かしてしまいます。

健康に良いとされるお酢の食べ物や飲み物、レモン水なども、体には良いかもしれませんが

歯にとってはデメリットもあるので、飲み方に注意が必要です。

 

そして、チーズや牛乳といった乳糖類は実はph値が高く、

同じ糖質でも歯を溶かしやすい食品ではありませんでした。

一概に、「甘いから」「糖質だから」という理由では虫歯になりやすいわけではないことがわかりました。

 

虫歯になりやすい食べ方・飲み方

今度は食べ方や飲み方から、虫歯になりやすさを見ていきます。

まず虫歯になりやすさの基準は

  • 糖質の量
  • 歯にくっつきやすさ
  • 口の中に留まりやすさ
  • で変わります。

糖質の量は、多ければ多いほど虫歯のリスクは上がります。

ですので、チョコやアイスクリーム、ケーキなどの甘いお菓子や甘いジュースなどが該当します。

 

歯にくっつきやすさでは、ガムやキャラメル、ドライフルーツや菓子パン、ポテチなども含まれます。

歯にくっつきやすいと、食べ終わったあとの食べかすも歯にひっついたままになり、汚れが取れにくいです。

食べかすが歯にひっついたままだと、その部分はずっと溶け続けてしまうので

虫歯リスクはとても高いです。

また、歯にくっつきやすいものは食べてる最中にあまり唾液が出ず、唾液の緩衝作用も受けにくくなります。

 

口の中に留まりやすさとは、どれだけ長時間口の中に食べ物があるかということです。

例えば、アメは食べ終わるまでずっとなめ続けているので、その間口の中はずっと酸性に傾いたままになります。

食べ物の口の中の滞在時間=歯が溶けている時間ということです。

 

では食べ終われば、飲み終われば、もう歯は溶けないのかと言うと、そうではありません。

先述で、口の中は通常6.9phと述べましたが

飲食をすると瞬時にphは下がり、酸性に傾きます。

それから唾液の緩衝能(酸を中和する働き)によって元の6.9phに戻っていくのですが

完全に回復するまで30~60分かかります。

 

食事をした瞬間から食べ終わってさらに30~60分となると

かなり長い時間歯が溶け続けていることがわかります。

 

ですが食後すぐに歯みがきをすると、phは元の値に戻ります。

食後歯みがきをするだけで、歯が溶けている時間を食事中のみにできます。

なので食後の歯みがきは大切なのです。

(画像引用元:アパガード)

 

では逆に間食が多い人、水代わりにジュースを飲む人の口の中はどうなるでしょうか?

食後phが酸性になり、徐々に回復してきている途中で再び間食をすると

phが元に戻らないまま口腔内は酸性に戻ってしまいます。

これを繰り返すと、日中ほとんどの時間がphが酸性のままになり、

1日中歯を溶かし続けていることになります。

だらだら食べ、だらだらのみが良くないとされるのはこの理由からです。

 

虫歯になりにくい口腔内をつくる!

虫歯になりにくくするには、日頃から口腔内をきれいに保つことが大切です。

口腔内には常在菌が100億いるとされています。

ですが日頃からしっかり丁寧に歯磨きをしていると、口腔内の細菌数を減らすことができます。

また、同じ常在菌でも歯を溶かす酸産生機能の低い常在菌が主体になっていき、

飲食をしても再石灰化しやすくなります。

再石灰化とは、歯が溶けた状態から元に戻る現象のことで

酸が歯の表面につくとエナメル質を溶かしてしまい、

カルシウムやリン酸が溶けだしてしまいます(脱灰)。

しかし唾液の働き(緩衝能)によりカルシウムやリン酸が再び歯に取り込まれると、

脱灰から元の状態にもどります。

これが再石灰化です。

 

逆に普段から糖質ばかり食べていると酸産性能が高い細菌が多くなり

再石灰化が追いつかなくなり虫歯ができやすくなってしまいます。

間食は時間を決めて行い、そのあとはきちんと歯を磨くことが

虫歯になりにくいお口の中を作る近道です。

また、3~4ヶ月に一度は歯科を受診し、歯のクリーニングと虫歯チェックを

受けるのも、虫歯予防や早期発見に繋がります。

歯科医院がご無沙汰な方は、特に症状や気になることがなくても、

一度歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

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